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大谷翔平「和の力」とトランプ圧勝━本物と覚醒の時代

Akira Ishibe

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石部 顯 1955年、岡山県津山市生まれ。 子供の頃、自閉症で苦労するが、高松稲荷で祈ったところ、特別支援学級の知的レベルから、10年後に東大に入り心理学を研究することへ導かれた。1980年卒業。 人間の意識が秘める力、自分を超えた大きな力が存在すること、その二つが共鳴することで開かれる、皆が幸せになる道を探究し伝えている。 最新科学と古代の叡智、東洋と西洋の文化を統合し、日本の自然・文化・こころの真価を日本の若い人たち、アメリカ人に伝えてゆきたいと願っている。 その一環として著書『真理大全 真理篇 科学篇 思想篇』を、今秋に刊行予定。
大谷翔平「和の力」とトランプ圧勝━本物と覚醒の時代

この秋、二つの記憶に残る出来事がありました。一つは、アメリカ大リーグで活躍する大谷翔平選手が、史上初50本塁打・50盗塁「50―50」を達成し、ワールドシリーズでもチームを優勝に導いたこと。もう一つは、アメリカ大統領選挙でトランプ氏が圧倒的勝利を収めたことです。

大谷選手が、チームにもたらした影響として、「和の力」があったことが、優勝後のチームメイトの証言やインタビューから、明らかになりました。━彼は、「無私無欲」で、勝つために、できることはすべてやる。その意識と行動が皆に伝わり、チームを一つにして総合力を引き出し発揮させることになったというのです。自分をいかに際立たせるかを最優先にするのではなく━。彼の発言には、よく、楽しい、喜び、感謝という言葉が出てきます。「楽しむために、できることはすべてやる」「悪い中にも、必ず向上するヒントはある。きっかけさえあれば、必ずいい方向に向かえる」「支えて下さった皆様に、野球に、感謝しかありません」━。怪我や不調の時も、「今ここ」で、できること、やるべきことを見出し、綿密に取り組み、マイナスからプラスを引き出し、弱点を強さに変えて進化・成長し続けてきました。そうした彼の言動とパフォーマンスは、野球の枠を超え、レジェンド言われるアスリートたちから、世界中の大人、子供たちにまで、生きるビジョンや意識と行動に、積極的で前向きな影響を与えています。

大谷選手の意識と生き様に、願いの実現に向かって無私無欲、全身全霊で取り組み、皆と一丸となって、それぞれの個性、可能性を引き出し合い、掛け合わせてチームの潜在力を最高に発揮する、━「和の力」がもつ一つの雛型を、みせてもらった気がしました。そして現在、彼だけでなく、日本人の十代から、四十代の若者たちに、「つなぐ・究める・和する」力を発揮して活躍するスポーツ選手、芸術家、起業家たちが次々に生まれてきていることに、大きな希望を感じ、心から嬉しく、有り難く思っています。

そして、アメリカ大統領選のトランプ氏圧勝について━。今回、有権者の投票理由で、最も多かった一つが、「民主主義(言論の自由)」でした。これには極めて重要な意味があると思います。イーロン・マスク氏は、今のアメリカは憲法で保障された基本的人権である「言論の自由」が、大きく侵犯されていると言います。グローバリストの国際金融資本、軍需産業、政治家・官僚、投資家、富裕層、マスコミ等の「ディープステート(既得権益者たち)」の権力が、国民の生命・生活・未来に関する重要な情報を検閲し、歪め、消している━自分たちに都合の悪い事実・真実は、国民に知らせないように情報統制している実態を示します。日本も同様に、その影響下にあります。しかし今回、アメリカの民衆は、マスメディアが手を加えた「作り物」の情報でなく、Xなどソーシャルメディアを通して、「本物」の情報を知り、民主主義が深刻な危機にある事態に気づき、立ち上がったのです。

「ディープステートを解体し国民による国民のための政府を回復する」とトランプ氏は宣言しました。私は、国際金融資本やグローバル企業の存在を否定するものではありません。日本は、その恩恵も受けており、願いとバランスの問題だと考えています。例えば、明治の日露戦争では、金融資本の援助があったから、勝利して今の日本があるわけです。善悪で見る限り、真相は観えません。もっと深く観れば、悪には悪の存在理由があり、時には悪を使って善をなし、闇の中から光を生み出されるのが、神なのですから━。陰が極まれば、陽となる。闇と光は一つにつながって、大きな調和へと進化してゆく。光と闇の相克は激しさを増し、混沌は深まり、極まって、最も深い闇の底から新しい光の風が吹き、覚醒の時代が開かれてゆくでしょう。

言論の自由(free speech)を守るためにツイッターを買収したイーロン・マスク氏は、X(旧ツイッター)に動画で、「国民による、国民のための(by the people, for the people)市民ジャーナリズム(citizen journalism)」を創ることを宣言しました。それに対するコメントとして、私は、心の底からあなたの勇気と挑戦に賛同する、日本もアメリカと同様、国民にとって極めて重要な情報が、マスコミ報道されない状況にあり、あなたの活動が日本にも波及し、日本がよりよく変わることを望んでいる、と返信しました。すると、「私は日本を愛しています(I love Japan.)」、日本人で、私を支持して下さる方はいますか?と来たので、━私は日本人ですが、心から、支持します。今、あなたの伝記を読んでいるところです。友人たちも、あなたの活動に共鳴しています。日本に、よい影響がもたらされますように━と返信しました。

こうした交流が、世界中で起こり得る時代に入りました。Xなどを使って、私たち民衆は、「作り物」ではなく、「本物」の情報を知り、世界中の人々と直接つながることができるようになったのです。ごく一部の限られた人のみが、情報と富を独占し、世界の大多数の人々を勝手に統制管理することは、大自然の法則に反しており、必ず崩壊します。驕れるものは、久しからず。持ち過ぎた者から取り上げ、持たざる者に与えるのが天の道です(易経)。それぞれ個性ある歴史と文化をもつ国を、国民を守り、子供たちを守る。一国の自主・自律があって初めて、他国との平等で深く豊かな交流がある。個人でも同じでしょう。様々な文化をもつ国(民衆)同士が、互いに尊重し合い共存共栄してゆく世界こそが、私たちの未来のビジョンではないでしょうか。西洋と東洋の文明のエッセンスがクロスし、生きている和の国・日本は、その流れを後押しし、リードする役割、使命があると思います。

国際政治学者サミュエル・ハンチントンは、著書『文明の衝突』において、現在ある8大文明の中で、「日本は、独立した文明を持つ唯一の国」と定義しました。日本には、自然という偉大な資産と包容力があり、世界のあらゆる文明を自在に取り入れ、洗練し、日本古来の文化と共存できるようにつくり変えて共存させ、独自の日本文化の中に昇華し発展さてきました。他文化と和して共存共栄する力が、日本人と日本文化の潜在力の核心にあるのです。

今、日本の国土の重要な土地や水源、島が、次々に外資に買われています。政治家や官僚は、率先してそれを後押しし、少子化問題は解決する気はなく、ヨーロッパではすでに失敗している、移民を増やそうと躍起になっています。添加物や農薬が異常に使われ、子供の健康を害しています。なぜ、国を壊し、国民を苦しめることばかり、政治・経済・マスコミは行うのか━。結局、皆、マネー優先でグローバリズムの支配下にある実態が、Xなどで明らかになり、日本の国民も気づき始めたのです。それが衆院選の自民大敗につながります。「人々は、本物を求めています」とイーロン・マスクは言います。アメリカの民衆も、日本の民衆も、目覚め始めたのです。この流れを止めることはできません。若者ほど、敏感に感じとっています。本物の情報、真実を知ろうと思えば、インターネットを通じて誰もが自由に知ることができる時代になりました。意識に取りつく教育やマスコミ等の偏った情報による洗脳を解き、「本物」の情報から世界を知り、考え、行動して、新しい風を呼び込みたいと願います。━「悪魔のように細心に、天使のように大胆に」(黒澤明)。

今ここで、自分が行う判断と行為が、本当に将来、子供たちのためになるのか、━それが分かり易い一つの判断基準になると思います。そして最後にもう一度、繰り返したいと思います。世界中の個性に溢れ、尊い歴史と文化をもつ国を、人々を守り、子供たちを守る━。そして、それらの国(国民)同士が、互いに尊重し合い、共存共栄してゆく世界を創ること━。それが、私たち日本人の役割であり使命であると、私は心の底から確信しています。そして、世界中に散らばる、共通した願いを抱く個人が、瞬時につながり友となり、響き合えるネットワークの可能性を、大いなる調和への変革のために、最大限、生かしてゆきたいものです。NATURE JAPANもまた、そうした変革に向けて一石を投じる、「覚醒」を呼ぶ「本物」のメディア<medium(媒体・霊媒)>であると思っています。

*画像は、「アメリカ独立宣言」の文書です。

2024/11/26

Tags:日本文化のルーツ

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