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愚老庵ノートSo Ishikawa

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波と玉砂利の響き

波と玉砂利の響き

東京から車で7時間、三陸の碁石海岸にある小さな玉砂利の浜までやってきました。案内板もなく、ほとんどの観光客が見逃してしまうような玉砂利の浜。そこで魂を揺り起こすような「音場」と出会いました。

寄せては返す波が玉砂利を運ぶ音。その音の不思議な響きが、全身を包み込み、心の奥深くまで沁み込んくるのを感じました。

以前に、沼津市の千本浜で、波と玉砂利の「音」を収録したことがあります。この時も、とても感動しましたが、この浜は開けた海岸にあって公園に隣接していたので、人の声や生活音を気にしながら収録しなければなりませんでした。

碁石海岸の玉砂利の浜は、崖の下にあり、岩と木立で周りを囲まれてれているので、千本浜とは「音場」の響きが違います。この場所の心を洗うような「音場」は、玉砂利を敷き詰めた神社の参道を想起させます。

古来日本では、神聖なところにきれいな石を置く風習があり、玉砂利は「浄明正直」を理想とする「神道」の心を象徴するとも言われています。

神社の参道に玉砂利が敷かれているのは、神様にお祈りする前に、玉砂利を踏んで、その音で心身を清めるためだそうです。

波と玉砂利の響きは、魂の故郷に還るための「参道」として、NATUREの「音」づくりに新しい可能性を開いてくれるかもしれません。

 

NATURE通信 Nov.2021 波と玉砂利
https://nature-japan.com/post_nature/tsushin-nov2021-2/

 

波と玉砂利の録音

収録には、波と玉砂利が作り出す繊細な音を収録するためにズームマイクを使用。

波が静かなので、並行して、カメラ付属の広角マイクで全体の音場を別トラックに録音し、編集時に映像を見ながら二種類の音でミキシングを行います。

2021/12/9

Tags:NATUREへの道

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