愚老庵ノートSo Ishikawa
復元版「雲のゆくえ」公開します
人は行き詰まった時、空を仰ぎます。それは、肉体に囚われて地上を離れられなくなった魂が、天空に心の故郷を探そうとするからなのでしょうか。
時代が大きく変わろうとする時、そこには希望と共に、慣れ親しんだものを失う苦しみや悲しみも生まれてきます。「雲のゆくえ」は、そんな時に見上げていただきたい空の景色を集めた作品です。
太陽の光と雲が天空に描き出す景色は、人の心の風景に似ています。不安や疑念、怒りや悲しみが湧き上がる時、心の中には、光と影のドラマが生まれます。
光が無ければ影は生まれません。光を遮り影を造り出す雲は、光が存在していることを教えてくれているように思えます。
心の中に雲をつくり出す「自我」と変わることのない光を放つ「真我」。この相剋によって生まれる多彩な光と影の景色は、「自分という存在」を知る手がかりになるのではないでしょうか。
雲は何故生まれ、どこに消えてゆくのか。「雲のゆくえ」を追って、内宇宙に「魂の故郷」が存在することを思い出していただければ幸いです。
復元版 「雲のゆくえ」
https://nature-japan.com/kumonoyukue/
Restored Version "Chasing Clouds "
https://nature-japan.com/en/chasing-clouds/
2023/4/7
Comment
■日本の自然が創る、美の極致を描いた、世界初の作品の一つ
雲によって、太陽の光線が、繊細に変化する。
日の光によって、雲の輝きが、無限の諧調を見せる。
湿度と雲の調和で、限りない太陽光の深みが果てしなく広がる。
水墨画を超えた、幽玄の世界が、山、雲、太陽の饗宴で生まれる。
雲は天才であると古人は言ったが、雲は、天才など遥かに超えている。
雲間の月こそ美しいと言った人に、雲と太陽の織成す美を見せてあげたい。
日本の自然が創造する、美の深淵と極致を描いた、世界初の映像と音響である。光があるから、闇がある。闇がなければ、光の美を知ることはできない。
顯拝
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