愚老庵ノートSo Ishikawa
「愚老庵ノート」リニューアルします
最近、有名人を使った詐欺広告やフィッシング投稿が、交流系のSNS上に氾濫しています。
この事態は、他の人と繋がって情報を共有するSNSのプラットフォームが、最早、安心できる場ではなくなってしまったことを警告しているのではないでしょうか。
人と人との繋がりがどんどん希薄になってゆく現代の「超管理社会」の中で、私たちは、SNSに人やグループとの繋がりを求めます。
交流系のSNSのページは、その人の愛するもの、関心を持っているもの、自慢したいものなどで溢れています。そしてそこには、その人の生活や行動の軌跡も映し出されています。
これらの個人情報がすべて吸い上げられ、知らぬ間に私たちを、自分の嗜好に合った「欲望と快楽の世界」に誘うために使われているとしたらどうでしょう。
その情報が、私たちを金儲けや犯罪のターゲットにするために密かに使われているとしたら。あるいは、世界で起きている真実から目を逸すためのマインドコントロールに使われているとしたらどうでしょう。
真相は闇の中かもしれませんが、Facebookに氾濫する詐欺広告やTickTokの使用を制限する世界の動きは、誰が何のためにSNSを運営しているのか、巨大化したプラットフォームに潜む「危うさ」を警告しているように思えます。
このような「危うさ」をどこかで感じていて、SNSとは距離を置いている方もいらっしゃると思います。
個人情報を晒すリスクを避けながら「映え」を意識するSNSの表層的なコミュニケーションに、自分はどうにも馴染めない、そんな方も私の周りには少なくありません。
何を隠そう私もその一人です。しかし三年前、NATUREの動画づくりのバトンを未来に繋ぐために、私は意を決して「愚老庵ノート」というブログを開設し、自分の想いを綴ることにしました。
すると、疎遠になっていた友人たちから、消息を知らせるメールや長文のコメントが返ってきたのです。勇気を出して自分から心を開くことによって、そこから「縁友」たちとのより深い心の交流が始まりました。
SNSでは、そのサイトが何のために作られたサイトなのか、目的によって「場」のあり方が大きく変わります。
不特定多数の人を対象とし、拡散を目的にしたサイトには、注目されたい人やお金を稼ぎたい投稿者が集まってきて、フォロワー数を競うことになります。
匿名で投稿できるサイトでは、自分を明かさず相手の顔が見えないのをいいことに無責任な投稿が横行し、キャンセルカルチャーの温床となっています。
友人や趣味の仲間など、知り合い同士の日常的な交流を目的にしたサイトでは、スピード感のある短いレスポンスが求められ、長文のメッセージを交換し合うような深い交流は望むべくもありません。
日々の喧騒を離れ、もっと心の深いところでセッションできるステージをつくりたい、そしてSNSに馴染めずに孤立している「縁友」たちを繋ぎたい、そんな想いが日増しに強くなってきました。
そこで、これまで続けてきた「愚老庵ノート」をリニューアルし、そこに「縁友往来」というステージを新設することにしました。
「縁友往来」は、NATUREを介在として「愚老庵」に集う縁友たちが、それぞれが生きる場から自分の「人生」を発信し、それを分かち合えるステージにしたいと思っています。
「道」を求める縁友たちと一緒に、内宇宙深く眠る「自然と共生する智慧」を求めること、それが「愚老庵」のもうひとつの目的になりました。
今、SNSに対する警戒感がこれまでになく強まっています。この「危うさ」は、チャットGPTなどの生成AIの 普及によって、これから先ますます大きくなってゆくと思われます。
縁友たちが安心して交流できる場にするために、新しい「愚老庵」は、目的とビジョンを明確にした「登録制のコミュニティサイト」にすることにしました。
自分を明らかにして、顔の見える相手とセッションするサイトなら、SNSにつきもののリスクや混乱を遠ざけることができます。
目的を共有する人たちのコアなコミュニティであれば、心の深いところから「言葉」を発することが出来ます。
浅いところで発生した波動は、すぐに消えてゆきますが、深いところで発生した波動はずっと遠くまで伝わってゆきます。
「愚老庵」では、心の深みから発信されたメッセージが、音叉が共鳴するように、次々と他の音叉を鳴らしてゆくようなコミュニュケーションを大切にしてゆきたいと願っています。
昨年、NATURE JAPAN のサイトが二度にわたって、サイバー攻撃を受けました。こんなマイナーなサイトが何故攻撃されるのか、理由がよくわかりません。
NATURE JAPAN は有料の会員制サイトですが、「NATUREの世界」を、できるだけ多くの方に知っていただきたくて、入り口はオープンにして、本編以外は登録しなくてもご覧いただけるようにしています。
そのために、どうしてもセキュリティーが甘くなってしまうところを狙われたのかもしれません。セキュリティホールを探し出してシステムを復旧しましたが、いつまた攻撃を受けるかわかりません。
これまで、「愚老庵ノート」を NATURE JAPAN と同じサーバーに置いていましたが、リニューアルした「愚老庵」は NATURE JAPAN とは切り離し、別のサーバーで運用してゆくことにしました。
新しい「愚老庵」は6月24日にオープンする予定ですが、これからは、登録なしでコメントを投稿することができなくなります。お手数ですが、新しいアカウント登録をお願いいたします。
あらゆる世界とインターネットで繋がった環境は、「伝えたい人」にとっては、願ってもないチャンスですが、同時に、見えない危険に曝されるリスクも覚悟しなければなりません。
世界に向けて広く発信したいという願いはありますが、「愚老庵」はセキュリティを強化した安心できるステージで、顔の見える「縁友のネットワーク」をしっかりと繋いでゆくところから始めたいと思っています。
皆さまとの新しいステージでの出会いを、心より楽しみにしています。
この季節ならではの清々しい「生命のリズム」を浴びて、
心身をリフレッシュしていただければ幸いです。
NATURE通信 May 2024 「薫風と清流」
https://nature-japan.com/cat_nature/may2024/
2024/5/25
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NATURE JAPAN May 2024 「薫風と清流」感想
渓流に こころ洗われ 光さす
清流の 白き波下 碧き淵
風ふけば いのちの躍る 若葉かな
木洩れ日に 鳥鳴き 風の薫かな
大地より いのちの泉 湧く不思議
水草に 人生を観て 光る水
*愚老庵ノート リニューアル 楽しみです。
大自然と共に生きていた時代、日本庭園がその美しさに”あやかる”という気持ちが分かります。
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